海を連想させる爽やかな石 アクアマリンの魅力、特徴と歴史

続いての天然石紹介はアクアマリンです。その名の通り海のようにさわやかな透き通った水色が特徴で、古くは船乗りのお守りとしても活躍した石。夜の女王、人魚石、海の宝石などの別名で呼ばれることもあるアクアマリンの魅力に迫ります。 

 

 

アクアマリンの魅力と特徴

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・透明感のある優しい水色

アクアマリンの特徴は何といってもその名の通り、透き通っていて爽やかな海の色を連想させてくれるその優しい水色でしょう。

ベリルと呼ばれる鉱石で、わずかに含まれる鉄の影響で水色に発色します。

同じベリルでも緑色であればエメラルドと呼ばれますが、エメラルドと比べると比較的大きな結晶になりやすく、傷やひび割れのない原石も見つかりやすいようです。

 

海に投げ入れると即座に見失ってしまうほど溶け込みやすく、そんな色の近さからその昔、海の船乗りたちが海の力が宿ったお守りとして大切に持っていたと言います。

清楚な雰囲気で品格もある石で、身につけた人に爽やかで涼し気な印象を与えてくれるブルーカラーが男性女問わず人気の理由の一つなのかなと思います。

 

なぜアクアマリンには価値があるのか

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アクアマリンの主な生産国といえばブラジルでしたが、他にもナイジェリアやモザンビークといった国でも産出されています。

アクアマリンの最高品質のもの全般は「サンタマリア」と呼ばれますが、これはブラジルにあったサンタマリア鉱山に由来するそうです。

残念ながら現在ではサンタマリア鉱山は枯渇してしまったため、サンタマリア産のもの限定の呼称ではなく、最高品質のものの総称へと変わっています。

 

海の精霊の宝物が浜辺に打ち上げられた際に石になったという逸話や海の神ネプチューンを象徴する石と言われていたり、その色合いから古くから海を強く連想させる石として価値を見出されてきました。

海の精霊の宝物、精霊の力を宿したものとして沈まない、海の脅威から身を守ってくれるものとして船乗りのお守りの定番品ともなっていたようです。

 

現在のアクアマリンの価値を決める要素としては色、クラリティ、カラットといったものが主要なものになります。

成分の性質上、色が濃くなっても深い青色になることはありませんが、それでも透明度を保っているのであれば色が濃いほど評価が上がり値段が高くなります。

青色が濃くなるほど、灰色がかってくすんで見えるものもありますので、青が濃ければ濃い方がよいというものでもなく、やはり一番の魅力の透明感のある涼しげな雰囲気を損なわないものが評価されます。

 

最高品質のものは濃い水色で透明感もあるものになりますが、個人的には市場価値は落ちますがそれよりも水色が薄い、淡い色の方がアクアマリンっぽさがあって好みです。

やっぱり自分好みの石の方が長く身につけたくなりますから、気に入ったものを持ちたいですね。

太陽光に弱くだんだん白っぽくなっていってしまいますので、頻繁に長時間、日光に当てるのは避けた方が良さそうですね。

 

アクアマリンはアクアマリンでも、色が淡く半透明な原石を生かしたものとしてミルキーアクアと呼ばれるものもあります。

アクアマリンの透明感のある涼し気な雰囲気とは異なるものですが、何とも言えない柔らかさを持った魅力的な石ですので、水色の石が欲しいけどアクアマリンはなぁ…という方は選択肢として検討してみても良いかもしれませんね!

 

現状の枠組みではそこまで評価されないけど、自分にとっては好み…そんな石を見つけられればお得感を伴う、自分にとっての"良い買い物"ができそうですから、資産目的で購入する場合を除いては市場価値に引っ張られ過ぎずに自分なりの「好き」を大事にしていきましょう!