大人っぽさを印象付けるアメジストの魅力、特徴と歴史

続いての天然石紹介はアメジストです。

歴史的に高貴な色として扱われてきた紫色の水晶です。古くから酒酔いのお守りとしても重宝されてきた石の魅力に迫ります。

 

 

アメシストの魅力と特徴

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・強く主張しすぎず大人っぽさを印象付ける紫色

アメシスト紫水晶とも呼ばれ、石英と同様に二酸化ケイ素から成っています。

そのうち透明度の高い結晶構造のものが宝石としての人気が高く、多くの場合、石英のくぼみや穴で六角形の柱の形で成長します(晶洞、ガマと称されるものになります)。

水晶内部に含まれる微量の鉄イオンが放射線によって結晶の状態が変化することで紫色に発色する仕組みです。

 

そんなアメシストの紫色ですが、古来より東西問わず高貴な色とされています。

その背景にはその昔、紫の染料を自然界から取るのが他の色と比べて困難で貴重なものだったため、一部の権力者のみが身につけられたからという事情があるようです。

日本でも聖徳太子の時代の冠位十二階でも紫が最も高位のものと位置づけられていますよね。

 

そんな歴史もあって紫のアメシストは大人っぽさと気品を表現してくれる石という印象があります。

色々な洋服にワンポイントのような形で取り入れれば重たい印象にもなりませんし、他の石と組み合わせても使いやすい色です。

一口にアメシストと呼んでも濃い紫のものから淡い紫のもので全く印象が違いますし、一つの石の中で均一に色が出ているものからグラデーションのあるものまで幅広いです。

ご自身の肌の色に乗りやすい、程よい発色をするアメシストと出会えると良いですね!

 

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なぜアメシストには価値があるのか

アメシストの主な生産国といえばブラジルとなりますが、お隣のウルグアイも有名な産地です。

宝石の輝きに加えて、古来より貴重で高貴なものに好まれていた紫色の石ということであれば、そこに価値が見出されたことは自然な流れと言えるのではないでしょうか。

 

アメシストにはお酒にまつわる伝説的な逸話がいくつか残っており(例えばアメシストという名前の巫女の少女が酒好きの神バッカスに襲われそうになった際に、女神が水晶に変化させて助けた。バッカスは水晶となったアメシストのあまりの美しさに酔いがさめ、懺悔の気持ちでワインをかけると紫色の美しい宝石に変化した…というようなお話です)、酩酊防止の効果があると信じられてきていました。

そのため当時の権力者たちがワインを注ぐゴブレットはアメシスト製が好まれていたようですね。

 

現在のアメシストの価値を決める要素としては最も影響が大きいのは色の濃さとなり、色味が深いものほど高価値とされています。

もちろんカラット数や透明度も重要です。

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大きな紫色の石になると少し抵抗がある方もいるかもしれません。

そんな時は小さな石を他の石と組み合わせて使ったり、黄色のシトリンと組み合わさってアメトリンと呼ばれるような一つの結晶の中で組み合わさっているバイカラーのものもあります。

アメシストとひとくくりにされていてもそこは天然石、探しさえすればご自身の好みの色味、形のものにいつかは巡り合えます!

 

現状の枠組みではそこまで評価されないけど、自分にとっては好み…そんな石を見つけられればお得感を伴う、自分にとっての"良い買い物"ができそうですから、資産目的で購入する場合を除いては市場価値に引っ張られ過ぎずに自分なりの「好き」を大事にしていきましょう!